2018年07月04日

AIに勝てる人材の可能性(1)

A・I(人工知能)に関する研究や技術開発が、目覚ましく躍進しています。
産業革命で、仕事の内容が大きく変わったように、
またはインターネットの出現で、仕事のやり方や消費の仕組みが変化し、
多くの雇用が生まれ、失われたように、
AIの発展は、雇用問題に多大な影響を与えることは間違いありません。

しかし、インターネットの出現以来の雇用環境の変化は、
あっという間でした。
(1998年にウィンドウズ98が出て、ネットビジネスが勃興し始めたのが
 2000年代初頭。仕事のやり方も大きく変わり始めました。
 またアマゾンドットコムやスマホ普及により消費の仕組みも大きく
 変わり始めたのが2010年代。この間、たった15年程度で、 
 大きく社会は変わりました)

これに対して、「人工知能の出現による雇用環境の変化」は、
今のところ、緩やかに進んでいるように思われます。
今後、革新的な技術サービスが供給される可能性はありますが、
この緩やかな雇用環境の変化スピードは、
人間が順応していくには十分な時間があるように思われます。

そもそもなぜAIがすごいのかと言えば、
私としては、「経験学習のスピードが半端ない」からだと考えます。

私が大学院で研究した「経験学習論」の見地に立てば、
「濃い経験」が、人のビジネススキル(生産性スキル)を高めると言えます。
この「濃い経験」を、人間はけっこう厭います。
労力的に大変でストレスがかかることが多いからです。

しかし機械は、そうした労力やストレスがかかりません。
ここに機械学習の凄さがあると思います。

また人間は得た経験を深層化するための休憩や就寝が必要です。
しかしながら、機械はそうした時間を必要としません。

どれだけ「濃い経験」を積んだとしても、AIの反復機械学習や、
休息無しの連続学習は、人間には到底できる技ではないと思います。

つまり、機械的に経験できる事象に対しては、
人間はそのうち太刀打ちができなくなる可能性が大きいと考えます。

そうであれば、緩やかなAIの進歩に対して、
いまのうちに現代に生きる人間はどのような経験をし学習をしていけば
良いのでしょうか?


情熱を胸にICON179






Posted by 藤井哲也 at 08:11│Comments(0)情熱(私の思い)
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