2018年08月05日

「ティール組織」における働き方



 先日、「京都流議定書」というイベントに参加してきました。
 京都にあるウエダ本社という会社が主催され、今年で11回目を迎えるイベントです。
 
 今回のテーマは、【「ティール×京都流議定書」の組織・働き方】ということで、
 今話題の「ティール組織」を日本に持ち込んだ第一人者である嘉村賢州氏による
 講演から幕を空けました。(それこそ10年数年ほど前に友人の紹介で当時学生だった
 嘉村氏一度だけお会いしたことがありますが、いまは立派に東京工業大学の
 特任准教授を務められるまでになっています。)


「ティール組織」における働き方

「ティール組織」における働き方


 「ティール組織」そのものの説明については、すでに他のホームページなどで
詳細に記載されているところですので、ここでは超簡単に述べますと、

「ティール組織」における働き方


 「管理マネジメント」主導だった組織のあり方について疑問を感じた学者が
「家族的」な組織のあり方(ワークライフバランス的なもの)が、次の次元に
あるのではないか、そしてその次が「ティール型組織」ではないかというものです。

 この「ティール型組織」は管理を特段行いません。ボス(管理者)もいません。
 上司といわれる人は、メンバーの支援者に過ぎません。
 こういう組織がすでに世界ではあり、そうした事例も広く取り上げられています。

 なぜ「ティール組織」が良いのかといえば、経営者に仕事が楽しいかと聞けば、
 「楽しくない」と答え、一方で、メンバーに対して同様に楽しいか聞けば、
 「楽しくない」と答える。

 これで果たしていいのだろうか?と。
 組織は誰のためのものなのか、そう考えると、管理型組織というものは、
 今の時代に相応しいものではないのじゃないかと考えられました。
 解説はこのくらいにしておきます。


 さてその「ティール型組織」ですが、
 キーワードに「セルフマネジメント」と「全体性(wholeness)」と、
「存続意義」という3つが取り上げられています。


 そもそもそんな自律的な組織にあっては、個々人が高い意識を持ち
セルフマネジメントに取り組まないといけません。
 そして組織としては働く人の全体を大切にすべきだというのです。
 つまり仕事も、趣味も、家庭も、生き方も悩みも、これからの目標も。
 この「全体性」というのが、まさに「ワークライフシナジー」そのものだと
思うのです。

 「ワークライフシナジー」というよりも、
 「ワーク×キャリア×ファミリー×社会貢献=生きがいのシナジー」を、
組織は尊重すべきだというもので、ここにこれからの生き方とティール型
組織との共通項があると考えられます。


 もちろん全ての組織において、ティール組織がふさわしいのか、
またはティール組織足り得るのかといえば、そうとは言えません。
これは先に挙げたこの理論の提唱者の学者も述べています。

 なによりも「セルフマネジメント」なくして、このような働き方も
組織も成立しないというところにポイントがあるかもしれません。

 他者や組織依存ではなく、depend on yourself の精神で
働き、生きていくことこそが、仕事も家庭も、キャリアも、社会活動も
充実し、生きがいを向上させていくことにつながるのだと思います。


情熱を胸にICON179



















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