2018年08月06日

子育てはなぜ学び(実践知向上)に必要なのか?



 子育てや家事などのケア領域業務、または地域活動などの
 一見ボランティアのように考えられることが、
 なぜ学び(実践知向上)につながるのか?
 
 この記事までにも実証分析を交えながら説明してきましたが
 システム思考に立って図式化したいと思います。

 なおこの図式化は、「2017年度Amazon2017 ベスト・サイエンス賞」
をとった「Learn Better」(アーリック・ボーザー、2018、英治出版)の
内容を自分なりに解釈し参考にしたものです。


子育てはなぜ学び(実践知向上)に必要なのか?



 学びには、アナロジー(類推)が必要です。
 著書の中でも「アナロジーは発明の母と言ってしかるべき存在とも考えられる。
アナロジーは意外なつながりを創り出す手段であり、創造の歴史を振り返って
みればアナロジーは至るところに見られる。ヨハネス・グーテンブルグはワイン
造り用のブドウの圧搾機を見て印刷機を発明した。ライト兄弟は世界初の
飛行機を造るために鳥を研究した。ツイッターはテキストメッセージとソーシャル
メディアを合体させたようなものだ」(同著258頁)
 
 そして毎日同じことをやっていては、類推もなかなか育ちません。 
 普段とは違う不確実性の中にあってこそ、成長できるのです。
 
 この不確実性は、多様な経験であるとも私は考えます。
 だからこそ、仕事一筋ではなく、仕事も家庭も、または自分のキャリアも、
趣味や社会活動も重要で、多くの場合、問題解決に至るアイデアは、
そうした仕事以外の場で想起されたり、その萌芽が生まれることになります。
もちろん仕事に活かすことができる能力そのものも向上させることができる
はずですが、それらは学びの概念の中でいうと、「関連付けられ」、「知識として
定着する」からだと言えます。

 そして最も大切な事柄は、仕事以外の事柄についても、
前向きに、自分の成長のために頑張ろうという意識です。
これは次記事で書こうと思いますが、あらためて私が行った
実証分析を見返した時に、発見した事柄です。


情熱を胸にICON179






 
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