「反対」と「不支持」の差

藤井哲也

2007年12月30日 01:05

今年も残すところわずかになってきました。

今年も振り返りはしないのですがいろいろあったような気がします。

また来年も頑張りたいと思います。


最近いろいろな新聞を読み比べていたりするのですが、

ニュアンスというか、自分に合うなあというのは産経新聞です。

スタンスもあると思うのですが、取材している内容が面白く、

書いている人の文章能力のうまさには見習うところが満載です。

家では朝日新聞を読んでいるのですが、どうしてもなぜか

内容がうすっぺらいように思えてなりません。新聞は当然

事実を報道することも大切だと思うのですが、提言していくことや

それについて論じていくことも重要だと思いますし、私が言うのも

なんですが朝日新聞にはそうしたところが、産経新聞や読売新聞

に比較して少ないように思います。

先日の朝日新聞ではちょっとしか書いていなかった内容に、

福田康夫首相が中国の温家宝首相の首脳会談で、台湾の国連加盟に

向けた国民投票の実施について中国の温首相が「(日本が台湾の)

独立反対を表明した」(翻訳)、と述べたのに対してかさず、福田首相が

顔を一瞬こわばらせて、察知されないように藪中三十二外務審議官に

人差し指でサインして「資料を要求」し、会談の終盤に日本の台湾に対する

考え方として「台湾の独立も支持していない」という表現で語り、

土壇場で「反対」という表現を「支持しない」に修正してみせた という

記事でした。外交関係ではこの「反対」と「不支持」は大きな差があると

思うのですが、朝日新聞は単純に誤訳があったという記事でおわらて

いたのですが、産経新聞はその一部始終を書いていました。



そこまで気付いていないだけなのか、それともそれほど重要とは思わなかった

のかはわからないのですが、こうした事実は新聞などを通じて伝えていくべき

事柄だと思いますし、今後数十年にわたって日中関係はますます大切になって

来る中、結果だけを伝えていくのであれば、毎日送られてくるニュースのダイジェスト

メールだけで十分です。



と考えました、少しだけ。

                                 情熱を胸に

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