新しい価値観。

藤井哲也

2014年09月24日 00:09



残業を嫌がる若手社員が増えているそうだ。
かくいう私もサラリーマン時代は、できるだけ早く帰りたった。

しかし、給料以上のパフォーマンスを残せていないのは分かっていたので、
残業は嫌だったが、できるだけ早く成長して自分の給料以上の働きができるように
能力をアップしたいと思って、必死で頑張った。

もし新入社員や若手社員に、働いた分の残業手当を払うとすれば
きっと、大学卒業段階で就職できる人は限られてくるのではないかと感じる。

そもそも残業代はすべて支払うのが原則なので、支払わないことが違法であるが、
現実的には、社員自身が納得してサービス残業をしているケースも多く、
必ずしもというか、多くの企業で労働法制が守られているのではないように感じる。

もし本当に残業代をすべて支払うとすれば、大学卒業してすぐに即戦力として、
給料以上の成果を上げられる人しか採用されなくなってしまうかもしれない。
そうなれば多くの人が、アルバイトや派遣労働で働くということになってしまう。
職業能力形成の機会はガクンと減ってしまって、益々若者の雇用環境は悪くなってしまうかもしれない。

新しい発想、価値観が必要なのかもしれないと感じる。
つまり、大学卒業後は、数年間 アルバイトや派遣でも問題なく、その期間を見習い期間、
有償インターンシップ期間として働き、労使とも見極めてから採用するようなことが
求められているような気がする。

もしくは逆で、残業代さえ払えない企業はすべて淘汰されるものとして扱うものである。
ビジネスモデルが優れており、1年目からでもすぐにパフォーマンスを上げらられるような企業だけしか
残れないようにすればいいのかもしれないが、その場合は どれだけ多くの企業があるのかが
疑わしい。日本にどれだけ世界に対抗できるビジネスモデルを有した企業があるのだろうか。

私としては、やはり大学卒業後3年間くらいはインターンシップ期間として
社会経験を積むような、新しい価値観が、雇用問題においても求められてきているような気がする。


                           情熱を胸に




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