2009年11月01日
社員定着のための能力開発の必要性(総務SOSより)
最新の寄稿文を総務SOSさんに掲載していただきました。
下記抜粋です。
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「能力開発管理-最近の若手社員の成長欲求は高まっている」
<人が辞めない組織作り Vol.9>
学生の採用活動に限れば2010年採用活動も一旦は終了し、2011年採用に
入っている企業も増えてきていると思います。ただ一方で中小企業に目を
転じてみれば、まだまだ2010年卒業予定の学生の採用活動を継続している
ようです。学生側もまだまだ就職活動をしている人が多いようです。
今回のテーマは人材定着の中でも重要度が高い「能力開発管理」に関してです。
若手社員は、「キャリアに対して成長志向」「就職先に対して安定志向」が高まって
いるとよく言われています。考えてみれば、安定的でかつ、成長できる職場など
そんなにないと思いますが、なぜそのような考え方が主流になってきているの
でしょうか。
■将来に期待がもてない若者たち
一つ考えられるのは「将来に対する危機感」があげられます。
いわゆる90年代半ばからの就職氷河期を経て、企業の人事方針は大きく
変化しました。余剰人員を抱えずに必要最低限のコア人材を正社員で採用し、
それ以外の変動的な業務部分や作業的な業務部分を非正規社員でこなし、
生産性を高めて利益を出すというものです。
これに労働者派遣法改正(緩和の方向)などが後押しして、90年頃と現在の
企業内人員構成は大きく異なっているはずです。
つまり、ここ20年くらいの間で大きく雇用環境が変わってきていて、いま20歳代の
若者達はそれを肌で感じながら、(中には自分の家庭が父親のリストラによって
大きく影響を受けてしまった人もいると思います)育ってきたため、「会社は自分
たちを守ってくれる」という意識がまずないというのが実情です。
「自分の将来は自分でしか守れない」と実感しているわけで、大学や高校でも
キャリア教育、職業教育で将来のキャリアデザインを持たねばならないという
意識が植え付けられています。
将来に対しての危機感というものがきわめて強くなってきています。最近の調査
によれば、小中学生のうち将来の日本に希望を持てるかどうかというもので、
およそ半分が将来に希望が「もてない」と答えたそうです。
小中学生の段階から将来に期待が持てないというのはさすがに驚きましたが、
それが次世代を担う若者たちの感覚かもしれません。将来に対して危機感
いっぱいの若者たちがこれからも続々とビジネス社会に入ってくるわけです。
■危機感ゆえの成長志向に総務はどう対応するか?
危機感を持つことによって、「できる限り財務基盤が安定した会社に入りたい」
「できれば公務員などのようにリストラなどがないところに就職したい」という
思いと、
「成長しなければ会社が厳しい時に肩たたきにあうかもしれない」
「もし会社がつぶれても将来家族を養っていくためには能力を磨き、
常にキャリアアップしていかねばならない」という上昇志向が重なって
冒頭のように安定志向でありかつキャリアアップ志向という一見すれば
相矛盾する考え方を最近の若手社員は持っているのです。
有名なマズロー等の欲求階層理論でいえば、会社で能力をアップすることが
できるかどうかというのは最下層である「生存欲求」にも当てはまるように
なってきているのがわかります。
能力開発といえばどちらかといえば、それより上層の「承認欲求」及び
「自己実現欲求」にかかわるのではないかと思われますが、最近では一概に
そうとは限らなくなってきているといえるでしょう。
成長できるかできないかというのは若手社員にとっては「死活問題」に
近い感覚といえます。
それではどうすれば最近の若手社員の成長欲求に対して満足いく対策を
とることができるでしょうか。
以下略
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続きはこちらで
http://www.sos-soumu.com/column/soumu/retention/post_6.php
情熱を胸に

Posted by 藤井哲也 at 08:12│Comments(0)
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