2010年01月13日
2011年新卒採用活動開始
早いもので2010年となったと同時に、2011年春卒業予定の学生を
対象とした企業側の採用活動が本格化しました。
昨日は、恒例の「関西を元気にする会」の新年互例会が大阪梅田の
新阪急ホテルで開催され、私も参加してまいりました。
大阪での経営者会はこれがわが社にとっては唯一のもので、
非常に毎回新鮮な出会いがあります。
この新年会の前に、大和総研の部長様より、これからの日本経済の
行く末について、お話がありまして、講演を聞かせて頂きました。
今年の後半期から景気は持ち直すということです。
心なしかほっとしますが、油断することなく、半歩先をみて経営をしていきます。
そして雇用についても、これ以上悪化することはないのではないかという
ことでした。まさにそのとおりであれば、若者にとって喜ばしいことはありません。
しかし常に悲観的に計算しながら、楽観的に行動するのが大切だと思うので
学生の方、求職者の方も油断せず、就活に取り組んでください。
確かに最近は、不景気で就職環境も最悪だといわれていますが、
中期トレンドで見ればそんなにたいした状況ではありません。

私が大学を卒業した年度(2001年)の有効求人倍率は、1.09倍。
もっとも悪かったのはその前年の2000年卒業された方の、0.99倍。
現在は、2009年卒業の方で、2.14倍。
今年4月卒業予定の現在4回生の方が、1.62倍です。
来年春卒業予定の方の有効求人倍率がたとえ1.3倍程度になったとしても、
1995年~2006年ころの水準とようやく同じくらいの倍率です。
世間一般で言われているほど、超氷河期の到来とは全く言えません。
2000年ころの最悪の状況下でも、確かに就活は困難でしたが、
やればなんとかなるという感じでした。
ダイヤモンドビックによる調査によれば、2010年の大学生が選んだ
就職先人気企業ランキングによれば、「大卒文系」では、
男性 女性
三菱商事 1位 東京海上日動火災保険
三菱東京UFJ銀行 2位 三菱東京UFJ銀行
三井物産 3位 ベネッセコーポレーション
三井住友銀行 4位 三井住友銀行
東京海上日動火災保険 5位 ジェイティービー(JTB)グループ
伊藤忠商事 6位 三井物産
丸紅 7位 明治製菓
大和証券グループ 8位 伊藤忠商事
野村證券 9位 オリエンタルランド
三菱UFJ信託銀行 10位 三菱商事
という調査結果です。分析結果としては、業界の中でも
トップ企業に志望が集中するという二極化傾向がみられ、
顕著に大手志向、安定志向が広がっているということのようです。
安定志向とよくいわれますがその通りなのでしょうか。
私にはわかりません。しかしこの結果だけを見るなら、
みんながみんな安定志向で業界トップ企業を志望するなら、
学生側のトップ企業への「求人倍率」は実際のデータ(1.3倍程度?)を
超える感覚になっているのではないかということです。
ベンチャー企業や中小企業が世の中の雇用の大半を占めていると
思いますが、そうした会社の求人倍率は逆に高まり(志望者が少ないため)、
就職がしやすくなっているともいえます。
しかしながら、トップ企業への志望が集中しているからなのか、
データで出される以上に私どもの周囲の企業様(中小企業)の
採用はうまくいっていないように見えます。
求職者の方や学生には選り好みをする気持ちもわからないでもありません。
ただ、本当に大切なことは、自分の能力やスキルを高められる環境かどうかと
いうことではないかと思います。業界トップ企業たるゆえんは、
そうしたチャレンジをたゆまなく行ってきた証左だと思います。
だれもがそのような会社に入れるわけではないので、やはり求職者は、
自分自身の目で大きいか小さいかを問わず、「成長できる機会ある会社」を
選んでもらいたいと切に願いします。
今年も就職活動がはじまりました。
学生の皆さんを陰ながら応援したいと思います。
情熱を胸に

Posted by 藤井哲也 at 07:35│Comments(0)
│情熱(私の思い)
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