2010年09月10日

本当にこの国からリストラすべきひとたち





すでに高度知識社会が到来しているのは周知の通りだ。

そしてこれも知られているように、知識は時間の経過とともに
陳腐化するということも。

また最近日本の競争力が著しく低下していることからもわかる
ように、高度知識社会は国内だけの問題ではなく、世界を
舞台にしたものでもある。

停滞することは退歩を意味する。



90年代中ばにパソコンを使えなかった人。
00年代前半にインターネットを使えなかった人。

時代は常に変化し、技術革新をもたらす。
技術革新とともに、その波に乗れなかった人を
置き去りにしてしまう。

それらの次世代技術は仕事をする上、業務遂行する上で、
プラットフォームとなりうる。パソコン、ネット、ケータイ・・・。
それらなしでは、業務遂行することはできなくない。
(完全にお客様とコミュニケーションしないなら別だが)



リストラされる人と言うのは、
おおよそ常に自分の知識をイノベーションすることができない人
ではないだろうか。

自分のスタイルを守り、「メールなんて・・・」といいながら、
いつまでもアナログスタイルを守っている。
しかしそれは「手書き文化を大切にしている」というよりも、
殆どの場合が、メールを使えないことの言い訳にしている。
敢えて厳しくいうなら、実はイノベーションの波にのれて
いないだけである。



つぎの時代のあたらしいプラットフォームを理解しようとしない
人は淘汰される。リストラは生産性を基準とした組織の再構築に
すぎない。組織と言うのは人の集合体なので、それは常に、
生産的な人を取り立て、非生産的な人を排除することにつながる。


ブログやTwitter は次の時代、どのような役割を担っているの
だろうか?英語や中国語は仕事を進める上で、
どのような位置づけになるのだろうか。

もしかすればそうしたものは不要かもしれない。
しかし必須になるかもしれない。それは時代が決定することで、
個人が決められることではない。

本日遂に開催日となった、「ベトナムビジネス最新事情!」と
「Twitterマーケティング事情!」を学ぶためのコラボセミナーは
おかげさまで50名を超える方にご参加いただけることになりました。
ありがとうございます。

まだ少し残席はありますので、もし関心を持っていただける方は
ぜひともご参加いただきたく存じています。




そしてもう一つ。怒りにふるえる出来事。

国が進めている基金訓練の第2期目の申請をしたのだが、
この事業を管轄する、「中央職業能力開発協会」は、
ブログやツイッターはビジネスに不要であり、こうしたものを学ぶ講座は
認められないという回答をしてきた。
またあわせて、日経新聞の読み方という講座も認められないという。
ニュースサイトを見ろということらしい。
「日経新聞は偏っているのではないか」というのが彼らの言い分である。
果たして、日経新聞は偏っているのか?

確かに経済に偏っているが、どちらかといえば右よりでも左よりでもない
ように私は感じるし、多くの経済人がこの新聞を読んでいる。

もしかしてこの団体職員は、日本のプレスセンターの仕組みに批判的で
日経新聞さえも既存メディアで、メディアはもっと開かれないといけないと
思っている先駆者なのかもしれない・・・と思っても見たが、たぶん、
違うと感じる。

新聞を読めることは、社会に出るためには重要であると私は感じる。

この国の未来を担う人材を税金を使って、育てようというこの基金訓練事業。
ブログやツイッターを無用とし、日経新聞を偏ったメディアだといいう。
この事業を厚生労働省から請けている「中央職業能力開発協会」の人間が
雇用行政の真ん中に無意味にいることによる弊害は計り知れないと思う、

現場感覚がない、プライドだけがでかいこのような天下り団体が国を滅ぼす。
イノベーションできない人間は、雇用行政、教育に関わるべきではない。
こうした団体職員をこそリストラすべきであり、こうした人のために、
日本の人材教育は世界に遅れをとり、企業の競争力は日に日にに衰える。


ワード、エクセルの資格をとれば、就職できるのか?
彼らの考え方によればどうやらそのようだ。
ただ、人材紹介事業や採用コンサル事業も手掛けている立場からすれば、
世間はそんなに甘くはない。基金訓練でワード、エクセルを教えるだけの
スクールをドンドン増やそうとしているこの国は本当にマズイと思う。

「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ!」
というジオングの整備士の気分だ。



この国の将来を憂える。
なんとかしなければ。
私は本当に危機感を覚える。


                          情熱を胸にICON179











Posted by 藤井哲也 at 13:30│Comments(0)情熱(私の思い)
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