2012年03月08日

人材をリテンション(定着)させるということ



我が社のコンセプトは2006年から「リテンション」というものです。

思えば2006年4月に『人事スタッフが取り組みたい「リテンション・マネジメント』という
寄稿文を人事の専門誌「人事実務」さんに掲載させていただいてから、
現在に至るまで紆余曲折を経ながら、この「リテンション」という問題に
取り組んできました。

それまで「リテンション」という言葉は、人事コンサルタントの舞田氏が書いた本に
紹介されていたくらいで、ほとんどその概念というものは普及していませんでした。
どちらかといえば、人事の問題の中では、「能力主義」、「成果主義」などの
人事制度の問題であったり、人材育成をどのようにするのかという問題であったり、
モチベーションをどのようにするのかであったり、マネジメントをどのようにするのか
であったりという問題こそあれ、優秀な人材をやめさせないという概念自体を
科学することはほとんど(知りうる限りほぼ)ありませんでした。

この概念は、1980年代、米国において人材の獲得競争が生じた際に、
優秀な社員が、どんどん辞めていくという現象が生じて、(War for Talent)
モチベーションアップなどを図るのもいいが、それとは別の概念で、
いかに定着させるのかということが議論になって生まれたものでした。

私がこの「リテンション・マネジメント」という概念を、日本で提唱したのが2006年です。
それ以来、多くの事例や調査を行ってきて、つど、商品を開発しリリースしました。
当時は深刻な人材不足の懸念があり(2007年問題)、これからの若者の
市場価値が相対的に高まり、人材獲得競争が起きるのではないかと推測した
のでしたが、2008年秋のリーマンショック後の長引く採用氷河期や、
労働力人口を維持せんがための定年延長の機運の広がりにより、
リテンション・マネジメントはそれほど普及することはなかったと思います。

しかし、日本の労働力は今後 団塊世代の定年延長後の定年が2012年本年ごろから
はじまっていくことになり、またこれまで建設不況、製造業不況による雇用減少の
穴を埋めてきた介護や医療関係部門の雇用増大も天井が見えてきたこともあり、
今後2、3年のうちに需給関係は再び転じることが予想できます。


優秀な人材が残ってくれれば、会社再建もなんとかなりますし、
優秀な人材が残らず、お荷物になる社員ばかり残れば 会社の存亡に関わります。
そういえば、2008年に私が書いた書籍「誰を切り、誰を残すのか!」というのが
あります。

ネームは出版社の方に任せたので過激ですが、書いていること(内容)は
至極全うなことだと自負しています。



いまは改めて原点に戻ろうと考えているところで、「リテンション」に関わる
事業を再起動させるタイミングだと感じています。

昨年より進めようとしてきたサービスは秋くらいのリリースになると思いますが
あわせて元々のコンセプトサービスである「リテンション」に注力し、そちらでも
あらたなものを創っていければと考えているところです。



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