2009年03月20日
リテンション・ペイメント(AIG問題)
AIGの巨額ボーナスが米国で問題となっています。
日本のニュース番組でも税金でボーナスを払うのはおかしいという論調が中心です。
その理由としてリディ会長が言っているのが、「リテンション」のためである
というものです。
(上記はニュース番組です)
リテンション・ペイメント、リテンション・プログラム、リテンション・ボーナスという言葉が
時折耳にできますが、今回は優秀な社員の流出を防止するために、
168名の幹部社員に対して、92,500$~4,000,000$が支払われたということです。
本来は、金銭的報酬であるリテンションボーナスはそれほどリテンション効果は低いと
されます。それはもらえるまでは確かに残ると思うのですが、もらった後は
会社に見切りをつけて離れることが安易に予想できるからです。
人は金だけのためには生きていませんし、非金銭的rewardをも大切にしています。
AIGの会長や人事スタッフもそうしたことを知らないわけはありませんので、
おそらくリテンション効果を狙ったということは一つの言い訳なのではないかと
思います。それはすでにボーナスを受け取った168名のうちの数十人が
組織を離れているということが如実にあらわしています。
リテンションを本当に考えるならば、私ならば違う策をとったでしょう。
情熱を胸に
Posted by 藤井哲也 at 16:52│Comments(0)
│リテンション(人財定着)
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