2009年06月22日

優秀な国民の離職がはじまる!(窓際国民国家への道)


おはようございますicon01今週も宜しくお願いします。



さて、いよいよ衆議院の任期切れも近づいてきましたが、果たして

都議選前に解散するのか、もしくは後なのか微妙な時期だと思いますが、

次の選挙は自民中心になるか、民主中心になるかは別として戦後の

経済対策や社会保障政策、教育方針を問う重要な選挙になると感じます。

個人的には自民党寄りの考え方だと思っているのですが、今回に関しては

民主党に勝ってもらって一度官僚組織を徹底的につぶさないといけない

ように感じます。




そうした状況にも関わらず、国会の党首討論をはじめ、なかなか議論が

かみ合わず、一方は相手のことを追及し、他方も相手の問題を追及する。

国家論や重要な施策(雇用対策、社会保障問題、国防問題など)を話し合わず、

話したとしても財源やエビデンスを明らかにしないスローガンばかりが

目立つように感じます。小泉劇場といわれるようにこれはここ数年の問題なのかと

思いますが、田中角栄の時も一緒だったのではと思います。不景気の時、

先行きが不透明な時代こそ、強いリーダーシップを持つ(と感じられる)人材を

国民は求めているのかもしれません。



疑問なのですが、党首討論は毎回、時間オーバーになって終わってしまうのですが

そもそもなぜ1時間とかそこらへんの時間しかとっていないのでしょうか。

時間制限があることで、ディスカッションは国民へのアピールの場となってしまい

イメージ先行の場となってしまいます。時間無制限でとことん話をすれば決着が

つくと思うのですがそうしたことは難しいのでしょうか。



国民はこの国、日本のどこが好きでとどまっているのでしょうか?

リテンションの観点から国そのものと国民との関係を見てみると、

日本人は、人や家族への愛着、象徴(天皇)への愛着、風土や土地への愛着

というものがこれまで強かったように思います。しかし人や家族、戦前の天皇、

風土や土地(故郷)に対する愛着は急速に喪失されてきているのではない

でしょうか。数値化していないのでわかりませんが、おそらくそうだと

思います。リテンションでいう組織コミットメントの「情緒的コミットメント」は

この愛着心と関係してくる部分です。また同じく情緒的コミットメントに

関係する一体感も、日本人はこれまで同質といわれてきたように感覚や感情

などもある程度共有する部分があったのではないでしょうか(あ・うん呼吸)。

いいことだと思うのですが個性尊重によってそうしたものやコミュニケーション

言語の多様化(専門化)によって、一体感というものも減ってきているように

感じます。



それではリテンションのもう一つの要素である「功利的コミットメント」の部分から

見ればどうでしょうか。





日本にいれば得である。将来の生活も安心・安全である。

そうしたものは今の日本では感じられません。確かに世界のほかの国に比べれば

まだ安全で安心、食糧危機もないという環境かもしれませんが、

雇用流動化や終身雇用慣習の変化、将来の年金問題への不安など

1990年代から功利的コミットメント(将来への希望、期待)も大きく失われて

きているのではないかと思います。




そう考えると、日本人はなぜ日本にとどまっているのでしょうか。

情緒的コミットメントなく、功利的コミットメントもない環境の中で、

おそらく優秀な、または将来有望な国民は日本から流出していまいます。

そして日本に残るのは、会社で言うならば「窓際社員」しかいなくなるの

ではないでしょうか。



なぜ日本にとどまっているのか?

それは転職(海外移住)することができないからです。

つまり英語(外国語)が話せない、外国で職につくことができない、

文化的に日本に慣れ親しみすぎているからです。



転職できないから転職しない。

優秀社員は転職するのでますますパフォーマンスは低下し、

赤字は増える、投資は受けられない、信用力が低下する・・・。

恐るべき時代が到来しようとしているのかもしれません。




私たちは日本にいて、楽しい、愛着がある、メリットがある、

そんな国家をめざすべきだと思います。変革の時代だと思うのです。




そのため地味ながら今日の仕事がんばります・・・。

                       情熱を胸にICON179





Posted by 藤井哲也 at 07:07│Comments(0)情熱(私の思い)
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