2009年08月30日
7月は雇用環境は過去最悪
先日、政府により発表された2009年7月の労働力調査によれば
雇用関係の各種数値が過去最悪になったということです。
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■労働力調査の要約から抜粋
○7月の就業者数は6270万人と1年前に比べ136万人減少
・就業者数は18か月連続の減少
・主な産業別就業者数は,1年前に比べ「製造業」,「建設業」,
また,サービス業のうち「職業紹介・労働者派遣業」などが減少
(主な産業別就業者数及び1年間の増減数)
製造業・・・・・・・・・・ 1039万人と,106万人減少
建設業・・・・・・・・・・ 520万人と,23万人減少
サービス業(他に分類されないもの)
・・・・・・・ 461万人と, 29万人減少(うち職業紹介・労働者派遣業は23万人減少)
卸売業,小売業・・・ 1065万人と,1年前と同数
医療,福祉・・・・・・・ 622万人と,36万人増加
○7月の完全失業者数は359万人と1年前に比べ103万人増加
・完全失業者数は9か月連続の増加
(求職理由別完全失業者数及び1年間の増減数)
非自発的な離職による者・・・・163万人と,83万人増加
うち 定年又は雇用契約の満了・・・ 42万人と, 18万人増加
勤め先や事業の都合・・・・・・・ 121万人と,65万人増加
自発的な離職による者・・・・・・・ 110万人と,10万人増加
学卒未就職者・・・・・・・・・・・・・・ 13万人と, 2万人増加
新たに収入が必要な者・・・・・・・ 43万人と, 5万人増加
その他の者・・・・・・・・・・・・・・ 27万人と,3万人増加
・完全失業者のうち,2人以上の世帯における「世帯主」は89万人と,1年前に比べ31万人増加
○7月の完全失業率(季節調整値)は5.7%と前月に比べ0.3ポイント上昇し,過去最高
・完全失業率(季節調整値)は6か月連続の上昇
・男性は6.1%と,前月に比べ0.4ポイント上昇し,過去最高。初の6%台
・女性は5.1%と,前月に比べ0.1ポイント上昇
・15~24歳の完全失業率(原数値)は9.9%と,1年前に比べ2.4ポイント上昇
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特に男性の失業率がはじめて6%台になったことと、
24歳以下の若年層の失業率が9.9%となっていることなどが
目を引きます。
雇用は今この時期、かつてない最悪な状況になっています。
数字上でいえば2003年くらいが最も悪いといえそうですが、
現場の雰囲気からすればその時以上のしんどさを感じます。
企業の体力もドンドン磨り減り、なんとか雇用を維持しようと努力する
経営者がほとんどだと思いますが、お金がないものはないで
どうしようもありません。雇用安定助成金も継続的にまかれていますが
これにも限度がありますし、いつまでも輸血に頼るのではなく、自分の
体力を高めていかねばなりません。
新政府に求めたいのは、早急にそうした状況に手を打ち、
応急処置ではない、真に骨太の政策をとっていくことです。
強く求めたいです。
情熱を胸に

Posted by 藤井哲也 at 10:10│Comments(0)
│情熱(私の思い)
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