2009年11月03日

自己分析について(4)



自己分析


あまりにも自己分析にこだわっていてはいけない。

人によって見え方は異なるからだ。

そしてその自己分析に終わりはないからだ。


結論から言えば、「自己分析によって何が分かればよいのか」

をまずは知っておかねばならない。


ホンダのDNAと言われているが、ホンダ技研の創業者である

本田宗一郎氏から連綿と伝えられてきているマネージャーを対象とした

教本の中に、DST-PDCAサイクルについて述べられている。


自己分析について(4)

知っている人ぞ知っている、そんな意識変革、業務改善サイクルである。



つまり、一般的に使われる「PDCA」サイクルでは、本来の目標とすべき

事柄が欠落している。何を目指して改善するのかが明確でなければ、

それは間違った方向への改悪と同じである。

就職活動を行う中で、就職課が開催したり、民間の就職情報会社が

発信する情報、さらに就活本などには良くも悪くもその講師の主観が

大いに入っている。当然私のこのブログにも入っている。

そうした情報を鵜呑みにして、その情報が指摘する行動をとりさえすれば

成功するというのは一方ではあっているし、他方ではあっていない。

何が正しいのかというのはあくまでも自分で決定すべき事柄である。


テレビ局や大手広告代理店、銀行や商社は給料が高い。

大手飲料メーカーや航空会社などに入れば勝ち組である。

そうした情報が行き来している。しかしそれは自分軸の中では

決して正しい情報とはいえない。

自分は本当は何を重視しているのか?何をやりたいのか?

人生を通してやるべきことは何なのか?を深く考え、

そして夢見ることである。

それが本田宗一郎の言う、「まずは夢ありき」という考え方である。



確かに一般的には世間に名前の通っていない会社に行くことよりも

大手企業で待遇がいい会社に行くことの方が、認められることなのかも

しれない。しかしそれは世の中に流されているだけではないか?

自分が本当にやりたいことは、その就職先にあるのだろうか?

自分がただ単にその会社に入社することで認めてもらいたいだけではないか?

その会社に入ることで、自分のプライドが保たれるだけではないか?

そこに「夢ありき」であればいいが、それは保身にすぎないかもしれない。




いい就職先に進めないから、大学院に進むのは単なる逃げである。

それが本当にやりたいことなら別だが、そうでないなら、現実をきちんと

直視して、本当に自分がやりたいことを考えるべきである。

「やりたいこと」を探すのであって、「入りたい企業」ありきではないのだ。


そのあとに、現実を見る。

いま自分はどのくらいの位置にいるのか?

先の記事にも書いた、「ジョハリの窓」の考え方を使ってもいいし、

異なる方法でも良い。それがSEE(現実を見る)というプロセスである。


そして考える。

「どうすればそのDREAMに行き着くことが出来るのか?」(Think)




決してすぐに夢に到着する必要はない。

人生は70歳まで生きるのならば、残り50年くらいは残っている。

それまでに到着すればいい。

夢が「いい会社に就職すること」ほどつまらないことはない。

きっとそういう甘い考えを持っている人ほどそうした会社には入れない。



どのようにその差を埋めていくのがよいのか、その考え方を最後に

説明してこの「自己分析について」は終えたい。

                           情熱を胸にICON179












Posted by 藤井哲也 at 08:17│Comments(0)
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