2009年11月14日
朝比奈隆の季節
2001年12月29日に永眠した朝比奈隆。
その第一報を聞いたときはショックだった。
またその季節が近づいてきた。
2001年9月24日、ザ・シンフォニーホールにて
聴いた「ブルックナー交響曲第9番」が私にとっては
朝比奈隆、最後の講演会となった。
その2ヶ月前にも「ブルックナー交響曲第8番」を大阪にて
聴いたが、そのときは生命感に溢れていた。
しかし9月に聴いたときは、いまにも倒れそうで
指揮台の後ろに設置された枠にもたれかかりながら
タクトを振っていた。タクトが震えるのか、出だしから
微妙に各パートの足並みが揃わず、バラバラ感が
あった。しかし第3楽章最後では、白鳥の歌と言われる
ような神聖な響きを聞くことができた。幸せである。
いま一度、その音に耳を傾けてみたい。
望年会、到来である。
情熱を胸に
Posted by 藤井哲也 at 10:02│Comments(0)
│情熱(私の思い)
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