2007年08月06日

1999年3月20日の日記(4)


次の寺は第八十五番八栗寺。屋島寺の登り口からおよそ6キロほど。

歩くにつれて雨がやんでいった。州崎寺という有名だという寺を

経由して八栗寺の登りに着く。そこからケーブルカーがでているようで、

遠くからも目印として良く見えていた。その麓にうどんやがある。

香川県に入っているのでうどんやが非常に多い。またこのうどんがおいしい

のである。ずいぶん昔に家族で四国に来た時に食べた讃岐うどんの思い出が

ふつふつと蘇ってくる。


そこで昼食を頂いて、足を休め体を温めてそこをでた。

この寺は本当に坂がきつい。それでも車が通れるようにはなっている。

民宿伏見屋という看板が見えた。地図で確認すると少し位置関係が

狂っており、間違ったところにでてしまったのかなと少し不安になって

しまったがそんなことはなかった。


そこから1、2分進んだところで早くも第八十五番八栗寺につくことになった。

この寺も霧の中に存在しており、深いその濃艶の奥に寺がある。

まるで廃墟のようにその建物群はあり、静けさの中におどろおどろしさが

混在している。


人はいた。納経を済ませる。少し休んでいる時に一人の歩き遍路の方が

こちらに向かってこられた。こんなところまで遍路をできる人は最初にはじめた

ときのおよそ10分の一になっているという。最近では歩き遍路の姿は

皆目みなくなっていた。いても、年配の方で電車を使って回っておられる

方とか、ツアーと変わらないような人たちである。その方を待たずに一足先に

山を下山する。

                                情熱を胸にICON179

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