2008年01月12日

人間は馬ではない

その昔、秦の始皇帝の時代に、その権威を確かめ、自分に従わないものを見極めるために

「鹿」を見せて、「馬」と言わせた ということから「馬鹿」と言う言葉が生まれたのは

よく知られたことだと思います。

鹿を馬と言う人は今の時代も居ないと思いますが、人間も馬ではないのはあたりまえです。

ですが、「馬」を慣用句にした言葉では「馬車馬のように働く」であったり、「馬の鼻の先に

ニンジンを吊るして走らせる」というものがあったり、「馬の尻をたたく」であったり、

何か無理やり働かせるようなそんな意味があったりします。馬のように働く人は

世の中に多いと思いますが、本当にまじめに働く人が認められるような社会はまだ

遠い未来のように感じます。



本日、京都商工会議所で未来工業の山田社長の講演会を聞きました。

未来工業は岐阜県にあるメーカーで人事の分野では良く知られた会社ですが、話し自体は

最後の30分間しか聴くことが出来なかったのですが非常にためになる内容でした。


最も印象に残っているのは「人は馬ではない」というくだりです。

未来工業はその自主性を重んじる社風から、ノルマも全く無く、残業もありません。

そして出勤するかしないかも自由で、基本的に何時に出勤してもOKです。

中小零細企業であるならばそうした自由な社風もおもしろいかもしれませんが、

この会社800名程度の従業員を抱え、200億円以上の売上をあげる中堅企業です。


何もかもが自由であり、一度もノルマを設定したことが無いし、「売れ」と言ったことも

ないと言う環境の中で、いかにして会社は存続しているのでしょうか?

それは「人はニンジンをぶら下げられたらそれをとるために頑張る人はごく一部であって

大多数の人は普通に給料さえもらえていれば、特にそれ以上の待遇は望まない、

特別頑張らなくてもいい」と考えるとのことです。成果主義にありがちな、

「これだけやったらこれだけの処遇をする」というものでは人は動かない、特に

日本人は動かないと言うことです。



それならばどうすれば人は動くのか、何もいわなくても働くのか?

それはニンジンという「権利」を与えるのではなく、「義務」を与えるということ と

仰っておられました。なるほど~。


この会社とんでもない会社だと思いました。

                              情熱を胸にICON179
Posted by 藤井哲也 at 00:56│Comments(2)情熱(私の思い)
この記事へのコメント
なんとなく違和感があったので、調べてみたところ馬鹿の語源はURLのようですね。

http://gogen-allguide.com/ha/baka.html
Posted by 馬鹿の語源 at 2008年01月16日 00:37
馬鹿の語源様

コメント有難うございます!勉強になりました。

なるほどそうなんですね。馬鹿を知って、

ちょっと賢くなったかもしれません。

まだまだ勉強不足ですがんばります!

                     情熱を胸に
Posted by ころすけころすけ at 2008年01月20日 19:18
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